77Lifeworkベータ版

77Lifeworkベータ版

IT関係の話(ツール開発・インフラ構築)をメインとして、その他私の趣味や雑記用のブログです。ここに書いた内容が少しでも参考になれば嬉しいです。

【初心者向け】CentOSをPCにインストールする方法

こんにちは。

今回はLinux OSの1つである Cent OS 7.7(1908)のインストール方法について書いていこうと思います。
この記事は、「CentOSをインストールしてみたいと思っていて、簡単にインストールの流れを知りたい」って方の参考になれば嬉しいです。

なお、CentOS 7.6(1810)のインストールの流れも基本的には同じです。

Cent OSの動作環境

最初に、少しCentOSについて説明します。
Cent OSはWindowsMacなどと同列のLinuxというOSの中の1つです。
無料な上に、使用している人も多いので情報が多く公開されています。
また、対応しているパッケージ、アプリケーションも多数用意されていますので、サーバ用として利用されることが多いOSです。

Cent OSをインストールし、動作させるには以下を用意する必要があります。
・Cent OSをインストールし、動作させるマシン
・Cent OSのインストール用イメージファイル(isoファイル)

Cent OSをインストールするマシンについては、

  1. 新たなPCを買う
  2. すでに持っているもので、使っていないPCを利用する
  3. VPSなどのサービスを利用する

などが考えられます。

1については、中古のPCで安いものを探すのが良いと思います。
古いOS(Windows7など)がインストールされていて安くなっているもので動作に問題ないPCなどを買ってきましょう。

2については、家にあるデスクトップPCや、前に使っていたノートPCなどを使いましょう。リサイクルですね。
なお、Cent OSをインストールする際にPC内のデータは消えてしまうので、あらかじめデータを退避させておくなどしておきましょう。

3については、月額数百円〜数千円(スペックによって変動します)でサーバを借りることができます。
ネットワークを通じてサーバにアクセスして設定を行ったり、アプリケーションを利用する、といった使い方です。
必要なときにすぐ環境を用意できる、必要なくなったらすぐ解約できる、という手軽さが良いですね。


僕が普段使用しているのは上記で言うと3です。VPS上のCentOSで、作成したプログラム・ツール類をスケジュールして動かしています。
VPSについて興味がある方は以下をチェックしてみてください。
比較的安価に始められる&OSインストール作業など必要なく、すぐに使用することができます。
www.77-lifework.com



ちなみに、今回僕は秋葉原で中古の安いノートPCを買ってきたので、本記事内ではこれにインストールする手順を書いていきます。

isoイメージファイルの用意

インストールするマシンを準備したら、次はOSのイメージファイルを用意します。
インストール用のisoイメージファイルは以下サイトからダウンロードできます。
www.centos.org


まずは現時点での最新版のisoファイルをダウンロードする手順を記載します。
上記サイトにアクセスして、「Get CentOS Now」をクリックします。
f:id:J-back:20190919231316p:plain:w600


「DVD ISO」をクリック。
f:id:J-back:20190919231452p:plain:w600


好きなミラーサイトを選んでクリックすると、isoファイルのダウンロードが始まります。
今回は理研のサイトを選びました。
f:id:J-back:20190919231539p:plain:w600


次に、最新版ではないisoファイルをダウンロードする手順も書いていきます。
CentOS Projectのサイトにアクセスして、「Get CentOS Now」をクリックするところまで同じです。
f:id:J-back:20190919231316p:plain:w600


ページ下部のOlder Versionsの「then click here」をクリック。
f:id:J-back:20190919232130p:plain:w600


ページ中部のArchived Versionsの中で、ダウンロードしたいバージョンの「tree」をクリック。
今回はCentOS 7.5 (1804) を選択してみましょう。
f:id:J-back:20190919234630p:plain:w600


「isos/」をクリック。
f:id:J-back:20190919234838p:plain:w600



x86_64/」をクリック。
f:id:J-back:20190919235011p:plain:w600


CentOS-7-x86_64-DVD-1804.iso」をクリック。
f:id:J-back:20190919235148p:plain:w600



USAのミラーサイトを選択します。
f:id:J-back:20190919235507p:plain:w600



「7.5.1804/」をクリックし、「isos/」→「x86_64/」とクリックする。
f:id:J-back:20190919235643p:plain:w600



CentOS-7-x86_64-DVD-1804.iso 」をクリックするとisoファイルのダウンロードが始まります。
f:id:J-back:20190919235806p:plain:w600

OSインストール手順

さて、isoファイルを用意できたら実際にOSをインストールしていきます。
pcにインストールする場合は、ダウンロードしたisoファイルを一度CD-ROMに書き込みましょう。
isoを書き込んだCD-ROMをpcのCD/DVDスロットに入れ、CD/DVDからBootします。
CD-ROMを入れたのにいつも通りOSが起動してしまう場合は、おそらくCD/DVDスロットよりもHDD/SSDの方がBootの優先順位が高いので、一度BIOSの設定画面を開いてBootの順番を変更しましょう。

isoイメージからBootすると、以下のインストール画面が表示されます。「Install CentOS 7」を選択します。
f:id:J-back:20190921220626p:plain:w600



「日本語」を選択して、「続行」をクリック。
f:id:J-back:20190921220849p:plain:w600


「ソフトウェアの選択」をクリック。
f:id:J-back:20190921221931p:plain:w600



ここでは必要なパッケージを選択してインストールできます。GUIは必要なくてパッケージもあとで自分でインストールするから大丈夫って人は「最小限のインストール」を選択しておけばOK。
今回はGUIもいっしょにインストールされる「サーバー(GUI使用)」を選択し、「完了」をクリックします。
f:id:J-back:20190921222020p:plain:w600



次は「インストール先」をクリック。
f:id:J-back:20190921222242p:plain:w600


パーティションを自分で構成する」を選択し、「完了」をクリック。
f:id:J-back:20190921222323p:plain:w600



「ここをクリックして自動的に選択します」をクリック。
f:id:J-back:20190921223104p:plain:w600



パーティションは一般的にログファイルの増加が予想される「/var」や、各ユーザのホームディレクトリの「/home」を確保したかたちにする場合も多いです。
ディレクトリに対してパーティションで確保した分以上の容量は使用できないので、パーティションを作成しておけばログファイルが増えすぎてシステム領域を圧迫する、などという事態を防ぐことができます。
今回はデフォルトで選択されている通り、boot領域、swap領域、/領域、の3つとしておきます。
パーティションを決定後、「完了」をクリック。
f:id:J-back:20190921223207p:plain:w600



「変更を許可する」をクリック。
f:id:J-back:20190921223717p:plain:w600


KDUMPとセキュリティポリシーの設定はデフォルトのままでもかまいません。
「インストール」をクリックします。
f:id:J-back:20190921223952p:plain:w600


インストールが始まりました。「ROOTのパスワード」をクリックし、
f:id:J-back:20190921224146p:plain:w600


パスワードを設定した後、「完了」をクリックします。
f:id:J-back:20190921224255p:plain:w600


「ユーザの作成」についてもここでやっておきましょう。
ユーザ名とパスワードを入力し、「完了」をクリック。
f:id:J-back:20190921224417p:plain:w600


あとはインストールが終わるまで気長に待ちましょう。
f:id:J-back:20190921224540p:plain:w600


この画面になったらインストールは完了です。再起動してインストールしたCentOSを立ち上げましょう。
f:id:J-back:20190921224615p:plain:w600


再起動後、「LICENSING」を選択し、
f:id:J-back:20190921224712p:plain:w600


「ライセンスに同意します」にチェックを入れて、「完了」をクリック。
f:id:J-back:20190921224823p:plain:w600


「設定の完了」をクリック。
f:id:J-back:20190921224925p:plain:w600


先ほど作成したユーザを選択し、
f:id:J-back:20190921225023p:plain:w600


ログインします。
f:id:J-back:20190921225100p:plain:w600


「日本語」を選択し、「次へ」
f:id:J-back:20190921225138p:plain:w600



ここも「日本語」を選択し、「次へ」
f:id:J-back:20190921225240p:plain:w600


位置情報サービスは特に使わない場合、オフにしておきましょう。
f:id:J-back:20190921225330p:plain:w600


「スキップ」をクリック。
f:id:J-back:20190921225422p:plain:w600



CentOS Linuxを使い始める」をクリック。
これで設定は完了です。お疲れ様でした!
f:id:J-back:20190921225538p:plain:w600


CentOS7.7(1908)がインストールされていますね。
f:id:J-back:20190921225643p:plain:w600


CentOSの設定や使い方など、以下の書籍で詳しく解説されているので、よかったらチェックしてみてください。

最後に

以上でPCにCentOSをインストールすることができました。
今後、CentOSでWebサーバを構築する手順なども載せていきたいと思っています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!