こんにちは。
今回はLinuxOSの1つであるCentOS 7.6(1810)にApacheをインストールし、動作させるまでの手順を書いていきます。
Apacheとは
正式には「Apache HTTP Server」という、Webサーバの機能を提供するソフトウェアのことです。
単に「Apache」と言うと、「Apache HTTP Server」を指すことが多いですね。
以下がApache HTTP Server Projectのホームページです。
httpd.apache.org
Apacheはオープンソースのソフトウェアであり、無料で利用することができます。
また、動作するOSについてもWindows、Linux、Macと多岐にわたり、広い用途で多くの人が使用しています。
インストール手順
今回はCentOSが動作しているマシン上で、パッケージ管理コマンド「yum」を使用して、インターネットからApacheのパッケージをダウンロードします。
そもそもCentOSってどうやってインストールしたらいいの?って方は以下の記事を参考にしてください。
www.77-lifework.com
ssh -l ユーザ名 IPアドレス
ここでは「test」というユーザでログインします。
次に、rootユーザに昇格します。
su -
yumコマンドでインストールします。
yum install httpd
選択肢は「y」を選びます。
「完了しました!」と表示されたらOKです。
以下のコマンドでApacheのバージョンを確認できます。
httpd -v
バージョンが表示されていればインストールできています。
Apacheの起動
次にApacheを起動しましょう。
Apacheは起動後にプロセスに常駐し、アクセスしてきた複数のクライアントに対してWebサービスを提供する機能を持つプログラムです。
このような振る舞いをするプログラムのことをLinuxではデーモン(daemon)と呼びます。
CentOS7系では、上記のようなサービスのコントロールを「systemctl」コマンドから実行できるようになっていますので、これを使っていきましょう。
まずは以下コマンドで対象のサービスの状態を確認します。
systemctl status サービス名
Apacheのサービス名は「httpd」なので、今回は以下のようになります。
systemctl status httpd
上記コマンドを実行すると、httpd.serviceの起動・停止状態が表示されます。
Active: inactive (dead)と表示されているので、現在は停止状態であることが分かります。
では以下コマンドで起動しましょう。
systemctl start httpd
上記コマンド実行後、再びstatusを表示すると、以下のように
Active: active (running)
と表示されており、Apacheが起動している状態となりました。
この状態でPCのWebブラウザから
「http://ApacheをインストールしたサーバのIPアドレス」
にアクセスすると、以下のようにApacheの初期画面が表示されます。
初期画面が表示されない場合は、CentOSのファイアウォールでアクセスがブロックされている可能性が高いです。
テスト用や閉じられたネットワーク上で使うのであればCentOSのファイアウォールは無効化しておいても問題ありません。
ファイアウォールのサービス名は「firewalld」なので、以下コマンドで状態を確認しましょう。
systemctl status firewalld
Active: active (running)となっていたら、以下コマンドで停止しましょう。
systemctl stop firewalld
この状態だとOS再起動時などにファイアウォールも再度立ち上がってしまうので、完全に停止しておきたい場合は以下コマンドも実行しておきましょう。
systemctl disable firewalld